3児の母 マレーシアへ行く

7歳 5歳 2歳 ワンオペ助産師ママ2019年夏からマレーシア生活開始

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「不要不急」とは

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こちらはLockdown真っただ中のマレーシアですが、日本でもまだLockdownにはなっていないものの首都圏で「不要不急の外出は自粛するように」とのお達しが出たようですね。

「不要不急とは」と一律に線引きをするのは難しい、とは思います。確かに個人個人の状況を考慮して各人が判断していくべきだとは思います。

ただやっぱり何かしら基準が欲しいと思う人はいると思うので、私の経験をお話ししようかと思います。

 

ここマレーシアでは

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私が今住んでいるマレーシアでは3/18からLockdownが開始し、現状4/14まで続く予定です。マレーシアのLockdownでは

  • 外国人の入国制限(いかなるビザを持っていてもマレーシア国籍でなければ入国できない)
  • マレーシア人の出国禁止

と国境の制限はもちろんのこと

  • 全ての教育機関の閉鎖
  • スーパーや薬局など生活必需品以外のお店は基本的に営業禁止(本屋や雑貨屋のonlineショッピングはやっているところもあります)
  • レストランも店内飲食は禁止(持ち帰り、デリバリーはやっているところもあります)
  • インフラ以外の業種の仕事も基本的に出勤停止
  • 州の境を警察の許可なしに超えることを禁止
  • 不要不急の外出禁止
  • 買い物も代表者一人で行くこと
  • スーパーなどの営業時間制限、交通機関の稼働時間制限(タクシーを除く)
  • 違反者には罰金もしくは禁固もしくは両方が課せられる

と厳しく制限されています。

 

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街中を警察が取り締まっているようで、実のところ日本人でも何人か捕まってしまったようです。あぁ怖い…

二人で街を歩いているだけで尋問にあったりするそうです。

ニュースによると最初は60~70%の遵守率だったそうですが、警察の取り締まりや罰則が付いたことで95%まで遵守率は上がったようです。しかし、それでもまだ家にこもってはいられない、もしくはうっかり二人で出かけてしまったりしたのか捕まってしまう人もいるようで、まだ今後も制限が厳しくなるかもしれない…という話もあります。

不要不急とは

さて、マレーシアのLockdown・活動制限令の中にも「不要不急の外出をしないように」とありますが、不要不急とは何でしょうか?

文字通りに見れば「必要ではない、急ぎではない」ということですが、人によってそれは「必要なのか」「急ぎではないのか」という基準が変わってきてしまうかと思います…。

 

例えば、子ども達はずっと家の中にいるとストレスが溜まってしまうから公園に行って遊ばせる。

これに対しては子どもを3人抱える身としては「必要」なのですが、でもここマレーシアではうっかりつかまっては困るので「不要」です。本来の目的としては外で遊ばせるメリットと感染のリスクを比較すべきなのかもしれませんが、比較的ベース健康で子どもだと重症化しにくいということを考えると、感染のリスク以上につかまるリスクの方が圧倒的に高いのでそちらと比較します。だって下手したら英語じゃなくマレー語の警察官かもしれませんから…言い訳すらできない可能性大、怖。

しかし、これも日本に住んでいたら事情がまた違うと思います。日本の我が家はマレーシアの今の家よりもっと狭く、そして家の中で走ったり騒いだりするともれなく下の階に響きます…のでマレーシアで感じる以上に「必要度」は高くなると思います。マレーシアの家は床が石でどんなに走っても下には響かないのです。騒ぎ声は隣近所に聞こえてしまうので要注意ですけど。

できる限りってどういうこと?

実はこういう話を助産師として働いているときもよく質問されたのを思い出しました。

 

切迫早産という診断を受けた妊婦さん。医師から「できるだけ安静にして過ごしてください。必要最低限の活動だけしてください。」という指示を受けることがよくありました。

切迫早産というのは、通常37週~41週の間に生まれてくるはずなのにそれよりももっと前に子宮の出口の長さが短くなってしまう、出口が開きかけてしまっている、または子宮が明らかに頻繁に収縮している(それがどんどん強くなると陣痛になる)状態のことです。

切迫早産は放っておくとそのまま予定日よりもだいぶ早くに出産してしまって早産になってしまう可能性もあります。なので治療が必要です。薬などで子宮の収縮を抑えることもありますし、子宮の出口を糸で縫って縛ることもあります。
そして、重力の影響を避け、そしてよく動くことで子宮が張りやすくなる人が多いことから、できるだけ動き回らず安静に、できれば横になって過ごすことを勧めることがよくあります。長期の安静によってかえってストレスがたまり、切迫早産が進行するという説もあります。しかし、治療法としてできることが限られているため安静を勧めることが多いです。

 

話がちょっとそれましたがよく妊婦さんから「できるだけってどれくらいですか?」とよく質問を受けていました。
その答えは「あなたが自分でできる最大限の安静」です。

例えばパートナーが手厚くサポートしてくれて、他に面倒を見るべき子どももいない妊婦さんであれば「トイレと食事以外ずっと寝ている」ということも可能かもしれません。

しかし、例えばパートナーが忙しく、頼れる親親戚や友人も近くにはおらず、しかも小さな子どもが1人、2人いるとなれば「必要最低限の家事と育児をして、極力居間で横になりながら子どもの相手をする」位が最大限かもしれません。

もちろん仕事をしている妊婦さんも沢山いました。よほどの状況になれば診断書などを書いて休職するよう説明しましたが、それ以前の状況だと職場との相談になるので仕事を休める人もいれば休めない人も、そして休みたくない人もいます。
そこもまた「自分でできる最大限の安静」という個人の判断にゆだねられます。

 

そうなると「結局具体的にわからない」という妊婦さん、また中には子宮が張るなどの自覚がないので「でも友達とご飯に行くくらいいいでしょ?走ったりしないし」と安静指示が伝わり切っていない妊婦さんもいたりします。

そんな妊婦さんたちに次にお伝えする答えは「次のチェックで状態が悪化していたら入院をお勧めすることになります」です。

産婦人科の医師、助産師としては早産は防げるものであれば絶対防ぎたいです。状態に応じて薬や縫合術などの治療もしますが、「自分でできる最大限の安静」でダメなら「もっと安静にする=入院」にして治療することを勧めます。

 

入院したら基本的にずっと寝た切りです。家事も育児もする必要はありませんし、仕事もネット等ならともかく職場にはもちろんいけません。友達とランチもなしです。入院したら確実に安静にできます。

判断基準の一つとして

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長々と切迫早産の話をしましたが「できるだけ安静」と「できるだけ自宅待機」はよく似ていると思い、この話を書きました。

 

不要不急の外出を避ける、できるだけ自宅待機をする

というお達しでも新型コロナウィルスの蔓延を防げない…となると、東京も、日本も次の一手としてLockdownに踏み切るかもしれません。

Lockdownは非常に厳しい状況です。罰則なんてついたら更にひどいです。今マレーシアはそういう状況です。食料品の買い物すらビクビクしながら出かけています。

日々の生活に困るのはもちろんのこと、長々と経済活動が停滞することによって社会全体の力もそがれ、そして収入が減ったり職を失ったり個々人の生活にも影響を及ぼします。それは人によっては病気にかかること以上に大変なことかもしれません。

 

自粛要請とLockdownでは状況が違います。

Lockdownせずに、自粛要請で済むように!という観点からも「不要不急の外出」を避けてください。

皆頑張って!